文献はMedicine (Baltimore). 2021 Aug 20;100(33):e26858.です。
方法
デザイン
・メタ解析
・2005年から2020年10月15日まで
・女性のうつ病の運動に関するRCTのPubMed、Cochrane Library、およびEmbass
・RevMan5.3 softwareを使用
・Qテスト→P> .10の場合、 I2テスト→I2 <50%の場合、有意な異質性はなしと判断。
PICO
・participants→DSM-IV、ICD-10基準、または確立されたうつ病スケールを満たす患者; 参加者は女性に限定された。
・Exclusion→男性または男性と女性のmixtureを用いた研究は除外
・介入群には運動、対照群には日常活動や低強度の運動などの日常的な措置を行った。
・rule outを行った文書→介入対象は非運動状態であり、女性だけではない、英語以外の記事、計算不能の実験データ、実験グループが複合介入研究、繰り返された研究
・Outcome→CES-D、BDI、EPDS、HADS すべてうつ病の尺度を図るスコア
結果
・25の研究が含まれた。 全体として、うつ病の2294人の参加者が含まれた。
・25の記事すべてで、実験結果がすべて省略され、選択的なレポートが発生しなかった。
メタ解析結果
exercise versus control

・治療後の抑うつ症状の軽減は、運動に有利な有意な効果を示しました、(標準平均差[SMD] [95%信頼区間、CI] = -0.64 [-0.89〜-0.39]、Z = 4.99、 P <.001); 研究間の不均一性は有意に高かった(I2 = 85%)。




・研究間での出版バイアスリスクは低かった
Subgroup解析
exercise versus control




・変量効果モデルの組み合わせで、有酸素運動グループ(SMD [95%CI] = -0.66 [-0.99〜-0.32]、Z = 3.85、P <.001)およびその他の運動グループ(SMD [95%CI] =-0.63 [-1.03〜-0.23]、Z = 3.07、P = .002)は両方とも有意だった。 サブグループ間の効果量の差は有意ではなかった(P = .91)。




・変量効果モデルの組み合わせで、うつ病グループ(SMD [95%CI] = -0.51 [-1.01〜-0.00]、Z = 1.97、P = .05)、出生前/産後/閉経グループ(SMD [95%CI ] = -0.67 [-1.07〜-0.28]、Z = 3.32、P <.001])およびその他の症状グループ(SMD [95%CI] = -0.66 [-1.10〜-0.21]、Z = 2.90、P =.004)すべてが顕著な効果を示した。サブグループ間の効果サイズの違いは有意ではなかった(P = .87)。
まとめ
・運動することで有意にうつ病は改善した。
・運動の種類は有酸素運動、それ以外でも改善していた。
・女性に限定したメタ解析であることや参加者のうつ病の背景、スケールごとの評価基準によるばらつきが顕著にみられた。
[st-kaiwa3]運動するとエンドルフィンという気持ちを保たせるホルモンが分泌されるといわれています。
異質性はあったものの、女性に関してはうつ病の状態によっては運動を自分のペースで取り入れるのは効果ありかもしれません。