職業で寿命が変わる?

Occupational physical activity and longevity in working men and women in Norway: a prospective cohort study

Knut Eirik Dalene et al. Lancet Public Health.2021

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背景

研究によると、高い職業的身体活動は死亡リスクを高めることが示唆されている。ただし、この関連付けが因果関係であるのか、社会経済的および行動的要因の複雑なネットワークによって説明できるのかは不明。交絡変数の複雑なネットワークを考慮に入れて、職業上の身体活動と寿命との関連を調べることを目的とした。

方法

この前向きコホート研究では、ノルウェーのすべての地域を対象とするノルウェーの人口ベースの健康診断調査のデータを、国の人口と住宅の国勢調査およびノルウェーの死亡原因登録のデータとリンクさせた。 437,378人の参加者(18〜65歳、男性48.7%)は、職業上の身体活動(座りがち、歩く、歩くかつ持ち上げる、重労働)を自己申告し、研究エントリ(1974年2月から2002年11月の間)から2018年12月31日の死亡またはフォローアップの終了のいずれか早い方にかけてフォローアップした。交絡因子を調整した柔軟なパラメトリック生存モデルを使用して、職業上の身体活動カテゴリ間の生存時間(すべての原因による死亡、心血管疾患、および癌)の違いを推定した。

結果

研究の開始からフォローアップの終了までの中央値28年(IQR 25–31)の間に、参加者の74,203人(17.0%)が死亡した(all cause motality)。そのうち20,111人(27.1%)は心血管疾患によるものであり、29,886(40.3%)は癌によるものだった。Crude modellingは、座りがちな職業の男性よりも身体的に活動的な職業の男性の平均生存時間が短いことを示した。しかし、この発見は、交絡因子(出生コホート、教育、収入、民族性、一般的な心血管疾患、喫煙、余暇の身体活動、肥満度指数)の調整後に逆転した。座りがちな方と比較して歩行、歩行とリフティング、および重労働を特徴とする職業の男性の平均余命は、推定でそれぞれ0.4年(95%CI -0.1から1.0年)、0.8年(0.3から1.3年)、および1.7年(1.2から2.3年)座りがちな男性よりも長かった。心血管疾患と癌による死亡率の結果も同様のパターンを示しました。女性の職業的身体活動グループ間で生存時間の明確な違いは観察されなかった。

結論

中程度から高い職業的身体活動が男性の長寿に寄与することを示唆している。しかし、職業上の身体活動は女性の寿命に影響を与えていない。これらの結果は、公衆衛生のための将来の身体活動ガイドラインに役立つ可能性がある。

感想

ノルウェーにおいて職業的身体活動の観点から影響される健康への影響については、男性は長寿になり女性には影響なかったと言う結果。結果にも記載されているが交絡因子が多数あった。他文献だが他国で行われた同様の試験では異なる結果になっている。おそらく国間でもかなり結果は異なると思われる。日本における同様の試験をみてみたい。

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