メトクロプラミドと比較してエリスロマイシンは十二指腸への経管栄養チューブ留置に有効か

Erythromycin versus metoclopramide
for post-pyloric spiral nasoenteric tube placement: a randomized non-inferiority trial

Bei Hu et al.Intensive Care Med.2018 Dec.

文献はこちらです。

背景

エリスロマイシンが重症患者のself-propelled spiral nasoenteric tubes(NETs)の幽門後配置を促進する上でメトクロプラミドに劣っていないかどうかを判断すること。

方法

エリスロマイシンとメトクロプラミドを比較して、8つの三次病院の集中治療室(ICU)に入院した重症患者の幽門後spiral NETの配置を容易にする、中国での前向き多施設非盲検並行非劣性ランダム化比較試験を実施しました。primary outcomeは、幽門後の配置として定義される手技の成功でした(spiral NETは十二指腸の最初の部分に到達したか、チューブ挿入の24時間後に腹部X線撮影で確認されました)。

結果

合計5688人の患者がICUに入院しました。これらのうち、355人の患者に経腸栄養チューブを挿入する計画があり、そのうち332人がランダム化され、167人の患者がエリスロマイシングループに割り当てられ、165人の患者がメトクロプラミドグループに割り当てられました。幽門後配置の成功率は、エリスロマイシン群で57.5%(96/167)であったのに対し、メトクロプラミド群では50.3%(83/165)でした(7.2%、95%CI-3.5%から17.9%の差)。ITT解析では、非劣性の事前に指定されたマージン-10%は含まれていません。 D1後(十二指腸の2番目の部分以上に到達)、D2後(十二指腸の3番目の部分以上に到達)、D3後(十二指腸の4番目の部分以上に到達)、および近位空腸の配置と有害事象の発生率は、グループ間で有意差はありませんでした。

結論

エリスロマイシンは、重症患者における幽門後のspiral NETの配置を促進する点でメトクロプラミドに劣っていません。 D1後、D2後、D3後、および近位空腸配置の成功率に有意差はありませんでした。

感想

腸管蠕動促進作用がある2剤の比較。NETを十二指腸に留置する効果に関してエリスロマイシンはメトクロプラミドに非劣性であったという結果。最近は経腸栄養が送れないようにするためあまり十二指腸へのtube留置は好まれない可能性があるが、参考程度になればと思い掲載します。(´∀`*)

2 COMMENTS

tk

調べもの中に流れ着き、取り上げられている消化器系の論文が非常に目をひくものばかりで気に入っています!
しかし、記事のリンクのほとんどがinternal server errorと表示され表示できませんでした・・・
あまりPCに詳しくはなくこちらの問題の可能性もあるかもしれませんが、もし修正できるものならよろしくお願いします!

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クマ医師

ご指摘ありがとうございます!私もPCに詳しくなく、ブログを始めたばかりなので時折修正しながら続けています。
気づかないこともたくさんあり恐縮ですがまたお気づきの点があればコメントよろしくお願いします!

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